2004年7/19(SUN)加斗

 

なんか降りてきそう

放流したてのタイ?

1匹だけ釣れたキス

タコ

キター!

鋭い歯 なぜサビキに?

 はいこんにちは!よい子のみんな、元気してるかな?「口は災いの元」が座右の銘の小アジハンターXです。若狭湾に巣くう小アジや豆アジやアジの子供を2週間に1回くらいの割合で約100匹ずつくらいハントしてきてご近所さんに配る日常にはもう飽きましたYO!それが今回釣行のコンセプトです。なんでもいいから小アジとは違う価値ある魚を。場所はいろんな意味で無難な加斗に決定。
 
パトラッシュ、僕なんだか眠くなってきちゃったよ。というのもこれを書いているのは当日、しかも夜は暑くてとても寝られないバッドコンディションに僕のやる気は釣る前から引き潮気味に推移。4時半出船、片江鼻近辺へ。ここで小アジをたんまり釣ってご近所にお裾分けもとい泳がせて一発逆転大物を狙うのです。まあ今に始まったことでもなくいつもやってるんですけどね。そしていつも空振り。

 ということで小アジを釣り始めます。先々週よりサイズが大幅ダウンです。これは関西電力の原子力を使った風のいたずらでも。悪の秘密結社が若狭湾中のアジを遺伝子操作によって小さくしたのでもなく、ただ単に新子が回り出したようですね。小さくなりましたが相変わらずすずなりです。エサの調達により泳がせ釣りも開始。一通り釣ったので釣友はキス釣り開始。僕は泳がせ一筋30年。がんばります。

 片江鼻近辺はキス釣りをすると根がかりがあまりにひどいので砂地に向けて移動します。アジはスカリに入れたまま移動です。釣れる場所を求めてちょこちょこ移動しますが雨後のため不調だったのか1匹のみに終わります。(アコウと見まがうばかりのでかいベラはやたら釣れていましたが)泳がせ釣りにいたっては反応すらありません。はいはい、小アジ以外に何も釣れないいつものパターンやなあ。そして今日もじゃあアミエビも余ってることやし片江鼻行って小アジ釣って帰るか。誰が言うともなくボートは片江鼻を目指していました。

 戻って釣り始めますが、あの頃の僕は、大切なものは失って初めて分かるという言葉をこんな若狭の海の上で噛みしめることになるとはつゆとも思っていなかったでしょうね。早朝はあんなに釣れていた小アジが釣れんとですよ。やばい、これマジやばい。いつもより釣果ひどいじゃん。焦る気持ちを抑えながら半分諦め気分でそれでも消費しなければならないアミエビを根気よく巻いていると回ってきましたちょっと大きめのアジ。15cmくらいですが今までのアジと比べたら一目瞭然。そのときの僕たちにはなんと大きく見えたことか。そういう感じでさらに小さいアジもぽつぽつ釣れだしおみやげくらいは確保できそうな予感です。

 底まで落としてアジが釣れて巻いてくる途中、竿が重くなりました。根掛かりでもないしないかと思っていると黒い影。タコです。しかしいかんせんサビキ、途中で離してしまいました。残念。しかしバカなタコは次に釣友のサビキに襲いかかります。何度もカゴに抱きついては離れるタコに業を煮やした釣友は、カゴにメタルジグをくくりつけ投入。見事釣りあげることに成功します。おもわぬみやげゲット。

 もういつやめてもいいなと半ば諦めながら相変わらずぽつぽつ釣れる小アジの相手をしながら、時折泳がせのアジをチェックしてはエサの小アジ君が元気に泳ぎ回るのを確認し切ないため息が愛の調べを奏でる午前10時前、事件は起こります。置いていたサビキの竿が大きく引き込まれます。竿を持つとなかなかの引き。巨ベラ?巨フグ?巨ヒイラギ?そんな悪夢が僕を一瞬よぎりませんが、こりゃアコウかなと半ば断定しながら巻いてくると、まもなく魚影が。ん?茶色い?平べったい?こ、これはもしかして!?そうです。無事にたもですくって確認すると、それは間違いなく正真正銘紛れもないヒラメだったのです。

 ヒラメ。それは男のロマン。君が見た未来。僕が見た心。ふれあいの(後略)30cm弱のソゲサイズですが、間違いなくヒラメです。なぜか小アジの泳がせではなくサビキの一番上の針にがっちり食いついていました。7号サビキにしておいてよかったなと思いました。さあ、もう僕に思い残すことはもはやありません。その後適当に小アジを釣って間もなく納竿としました。いやあ、ヒラメ最高。でも僕にはもう二度と釣れない気がします。

釣果:小アジ×88匹 タコ×1匹 ヒラメ×1匹 キス1匹
 

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