2004年9/25(SAT) 小浜(加斗)
 

 


本日のベストバンビでございま

 

 

 さあやってまいりました魅惑の9月3週連続釣行の最終週を飾るのはやはりボート釣り最後の楽園加斗海岸。前回の勢いをそのままに二匹目のドジョウを狙います。(釣友の)嫁の白い目も雨の予報もなんのその、僕らを止めるものはありません。スティーブンセガールも真っ青の暴走特急(平成13年式キューブ)が夜の367号線、鯖街道を失踪疾走します。

 ふと暴走特急(平成13年式キューブ)急ブレーキ!平成13年式キューブ(暴走特急)の前に立ちふさがった真夜中に怪しく光る瞳、奇妙に蠢く黒い巨体の正体は!鹿でした。とにかく多い多い鹿だらけ、時には道路を走り回る傍若無人ぶり、道中目撃した鹿は計19匹!そして我々は悟りました。ここは鯖街道なんかじゃない、バンビ街道だ!

 思わぬ大量バンビの遭遇に、我々の間に漂うある種の満足感、そう今なら分かる、このとき今回の釣行はもう既に終わりを告げていたも同然だったのである!この後ビック釣具店に寄り釣れもしないイカのためにエギを買い針を買いウキを買い5,000円もの日本銀行券をつぎ込んだのも、全く無駄な行為であったと言わざるを得ない。

 翌日5時に起床。5時半出船。いつもの場所へ。二匹目のドジョウという名のカンパチやアオリイカを狙うべくまず餌の小アジを確保せんとサビキ釣りを始めます。全く反応なし。まあ前回もかなり遅い時間になってから釣れだしたしな、と別の竿でエギスタート。オー、ツレマセーン。そして我々は考えた。このようにあまりに渋い状況下、最も効果的な対策は何か。2人の結論は一致した。おやすみなさい。

 小一時間ほど寝ただろうか、僕は釣友の興奮する声で目を覚ました。なにやらサビキ竿に魚がかかったようである。固唾を飲んで見守る僕。そこにはきらきらと光る1匹の魚が!「こ、小アジ、小アジだ!ウヒョー!ヒャッホーイ!」人が少なくてよかった狂喜の叫び声が加斗海岸に響き渡ります。長かった…。うっすら涙すら浮かべる僕ですが、人もうらやむ大和撫子の僕に泣いている暇などありません。ようやく餌をゲットし、泳がせ釣りスタート!仕掛けはもちろん「ファナティック◆クライシスイカ仕掛け・なんとなくクリスタル」です。


かかるときはかかるんですけど

うなだれショット

 

 

 ファナ(後略)投入!妖しいウキの動きが僕たちに水面下を泳ぎ回るアジの生命感を、間接的に感覚的に伝えます。しばらくするとウキの反応が消えたので仕掛けを確認します。あれ?針がありません。変なところで糸が切れています。とりあえず気を取り直して仕掛け再作成、投入。しばらくしてあげてみるとまたも針がありません。釣友にも同じような事象が発生します。若狭湾に消えた針!糸を切ったのは何者!?怪事件の発生に名探偵コナン君の登場です!

 え、えーと・・・。し、しまった!僕はコナン君をまともに見たことがないんだった!っていうかたぶん犯人はフグです。光るモノに噛みついているのでしょうか?よく分からない習性です。というわけで投入するたびにかじられる仕掛け、これでは釣りになりません。そしてふてくされた僕は再びおやすみなさい。

 目を覚ましたところでこの現実がどうなるわけでもなく小アジがポツポツ釣れる以外は他に反応なし、残念ながらそのまま昼前ストップフィッシング。ああ、僕が馬鹿でしたよ。柳の下にはもうドジョウッ子一匹いませんでしたよ。久しぶりに大はずれの釣行でした。敗因は海が荒れ気味だったこと、直前の夜中の雨で濁りが入ったこと、でしょうか。フグと小アジの姿しか見えませんでした。憎い憎いフグが憎いったらありゃしないわ。

釣果:アジ×22匹 バンビ×19頭
 

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